梅原分類 三木分類 佐原分類

銅鐸分類  

梅原分類

第1類

大きさ7・8寸

肉厚手

帯黒色

上側面の双孔

底縁の凹入共に無いもの多し

特殊の横帯文

第2類

大きさ一尺五・六寸

鈕は兜形

鐸身は扁平形

第1型 流水文

第2型 袈裟襷文

第3類

大型品多し

鈕は小判形

身は円筒形に近く高さ広さに比して大

薄手の鋳放し

技巧優れる

第1型 鈕に3個の渦文飾の耳あり

第2型 飾耳なく底部やや横張る

 

 

三木分類

1式

横帯特殊文

最古

2式

横帯流水文

前期

3式

突線縦横区画内流水文

4式

厚手の斜格子平帯縦横四区画文

中期

5式

斜格子平帯縦横六区画文

6式

扁平薄手の斜格子平帯縦横四区画文

最新

7式

双耳ある突線縦横平六区画文

8式

同上耳無



    佐原分類

菱環紐式

高さ20〜30cmのものがおおく、厚手。

身の文様は横帯文か四区画袈裟襷文が見られる。

鰭は施文の余地のないほどせまい。

外縁付紐式

高さ20〜30cm前後、菱環紐式よりやや大型化。厚手。

身の文様は二・三区画流水文か四区画袈裟襷文。

かく部分を通じて、まだ装飾の方式が確立していない。

鋳損じた部分の文様はタガネの刻線で補修している。

ところで、紐の内面凸帯(ふり鳴らすためには、この凸帯が必要である)

に磨滅痕のいちじるしいのは、この菱環紐に外縁がついた、

外縁付紐式のときまでである。すなわち、振り鳴らす鐸の機能が、

まったく違うものにかわっていく時期である。

扁平紐式

紐は扁平の板になり、かつての菱紐は一本の凸線となって中央に残る

高さ30〜60cm前後、薄手。

身の文様のうち、流水文は、前面一区の構成にかわり、

袈裟襷文のほうは、いままでの四区画のほかに、六区画によりはなやかに

飾られてきた。

やがて、中部地方でも作られるようになり、三遠式などといわれる、

装飾文の地方色がはっきりしてくる。

突線紐式

高さ50cm以上、1mを超えるものもある。鋳ばなしの大形品。

紐はもう鐸身の三分の一に近い、小判形の完全な飾り板になった。

扁平紐の外周、および身の施文は、帯の外側の境界から、        

いくつもの突線で、区分して飾られるようになる。

はじめは、四区画袈裟襷文や流水文も使われていたが

まもまく、並列した六区画袈裟襷文のみが愛好されるようになった。

扁平紐式にみられた地方色は、新しい1群に、より古い2・3群の

特徴が組み入れられつつ統合され、

ついには、近畿式とよぶ、六区画袈裟襷文鐸、

小判形大紐に3個の双頭渦巻文の飾耳をつけた形式が、東瀬戸内地域で

成立し、近畿中央部で発達したもようである。