銅などの金属の記事が出てくるのが、続日本紀でいきなり多量に出てきます。
ということは、やはりそれ以前から、認識されていた物で、あることになります。
しかし、それが国産か?輸入か?このあたりが難しい所です。
大半の方は輸入品ということですが、わたしとしては、国産派になります。
銅鐸ほどのものに使う銅が、すべて輸入品とはとても考えられません。
続日本紀
文武二年(698)
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3月5日
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因幡国献 銅鉱
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7月17日
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伊予国献 白金+葛
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7月27日
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伊予国献 金+葛鉱
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9月25日
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周芳国献 銅鉱
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11月5日
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伊勢国献 白金+葛
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和銅元年(708)
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正月11日
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武蔵国秩父郡献和銅
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銅 (11)
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赤銅 (7)
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流砒銅 (3)
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錫石 (11)
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白鉛 (5)
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方鉛 (8)
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北海道
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後志国余市郡然別
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青森
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陸奥国阿部城
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岩手
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陸中国鹿角郡尾去沢
陸中国小坂
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陸中国小坂
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陸中国小坂
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宮城
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陸前国細蔵(高田)
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秋田
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羽後国仙北郡荒川
羽後国北秋田郡阿仁
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羽後国荒川
羽後国日三市
羽後国亀山盛
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羽後国日三市
羽後国河辺郡亀山盛
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羽後国太良・阿仁
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茨城
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常陸国東茨城郡岩船村錫高野
常陸国東茨城郡高取
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埼玉
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武蔵国秩父郡野上
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群馬
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上野国北甘楽郡西牧村八幡
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栃木
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下野国上都賀郡足尾
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下野国日光
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新潟
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越後国東蒲原郡草倉
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越後国白板
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山梨
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甲斐国北巨摩郡増富村小尾
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岐阜
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飛騨国神岡
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飛騨国神岡
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美濃国恵那郡蛭川村恵比寿
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滋賀
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近江国田之山
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石川
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加賀国石川郡倉谷
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兵庫
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但馬国養父郡明延
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島根
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出雲国八束郡出雲郷
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出雲国八束郡出雲郷
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大阪
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摂津国川辺郡柿ノ木
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摂津国川辺郡柿ノ木
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山口
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周防国那珂郡根笠・二鹿
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徳島
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阿波国麻植郡持部
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大分
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豊後国西国東郡真玉
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豊後国木浦
豊後国尾平
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豊後国尾平
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宮崎
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日向国東臼杵郡槙峯
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日向国西臼杵郡岩戸村
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日向国土呂
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鹿児島
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大隈国肝属郡垂水高隈山
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薩摩国鹿児島郡谿山村錫山
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成分
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自然銅
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88.8%銅
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48.3%銅
19.1%砒素
32.6%硫黄
鉄、亜鉛 含
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78.62%錫
21.38%酸素
鉄等 含
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83.52%酸化鉛
銀、炭酸亜鉛含
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87.6%鉛
13.4%
硫黄、鉄、金銀
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参考資料:「銅の考古学」中口裕著 雄山閣出版より
兵庫県養父郡明延鉱山
銅15%と錫5%を始めから含有する銅錫鉱脈
これは珍しい例
古い時代の鉱山と銅鐸とは分布上あまり関係ないようです。
こうなるとやはり、輸入された地金が原料なのでしょうか?
製造工場があったと思われる鋳型の発見地との関連はどうでしょうか。
銅鐸鋳型出土地
大阪府茨木市東奈良
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大阪府東大阪市彌生町鬼虎川
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京都府向日市鶏冠井町石橋
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奈良県磯城郡田原本町唐古・鍵遺跡
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奈良県橿原市新澤一町
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兵庫県姫路市名古山
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兵庫県姫路市今宿丁田
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福岡県福岡市博多区席田赤穂の浦
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佐賀県安永田遺跡
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鋳型出土地と鉱山もほとんど関連がないようです。
どちらかといえば、鋳型の原料の石の方が関連しそうです。
砂岩という特殊な石が必要でしたので、
砂岩の分布地に鋳型出土地は近いのでしょう。
そうなると原料が、国産であろうと輸入であろうと
交易品として存在していたことは確かになる。
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